無邪気に笑ってくださいな

2021.04.03

 

22歳のお誕生日おめでとうございます。

もう1年会えていない。"仕方がない"を繰り返してここまで来てしまったこと、とても寂しいけれど元気でいてさえくれればそれだけでいいかなって今日も溜息を吐く前に貴方の顔を浮かべて呼吸し直しています。

これが恋なのか、はたまた何か別のものなのか、もうよく分からないけれど貴方の新しい一年に明るい花が咲くようどうか祈らせて下さい。ただの祈りなので"何も知らなくていいよ"って一応記しておくね。

 

 

屈託のない笑顔に救われ続けてきた。いつも世界に静かな希望を与えてくれる、その笑顔に。だからその笑顔に、笑顔を生む心に、冷たい雨が降る様子をこの目で見てしまうとどうしようもなく苦しくなる。

 

「夜は涙が止まらなくなって枕を濡らした」と言っていたことがある。「グループには見えない順番みたいなものがある」と言っていたこともあるし、「僕は人気がある方じゃないから」と真っ直ぐ言い切っていたこともある。

 

そんなことないのに。あんなに格好良くて底抜けに可愛くて絶対にどこにもいない、星のような存在なのに。一番星だよ、いつだって。どうしてそんなこと言うんだろうと勝手に悲しくなったことが何度かあった。でもきっとそれが彼の変わらない本心なのだと思う。そんな彼の小さな本心が私にとっては大きな出会いのきっかけだった。

 

彼を初めて見た時静かな人だと思ったことを未だに覚えている。加えて、2人のメンバーの話を一旦飲み込んでから話し始めるような物凄く気を遣う人だとも思った。パフォーマンスになると人が変わったようにアイドルという概念にぴったり重なるけれど、人との会話の中で垣間見える"空気を読む"ことに長けた部分が少し意外で、その十分すぎるほどの賢さが少し心配だった。デビューしてメンバーが増えてもそれは変わらないように感じる。でもなんとなく彼の魅力はその気遣いがちな優しさにあるのだと思った。

 

事務所に入る前からダンスをやっていて、周りから結構チヤホヤされていたんだけどジャニーズJr.になって紫耀と廉とユニット組んで、そのとき自分が初めてセンターではなくなったんです。自分が真ん中にいないっていうことに当時はひとつ心がポキッて折れちゃって

 

彼は傷ついた、辛い、苦しい、の先にある幸せを既に知っている。ただでさえ日常の事細かな場面で苛立ってしまったり嫌になってしまう多感な時期に、こんなとんでもない重荷を抱えていたのにそれさえも大事に抱きしめて「大丈夫」だなんてなんでもない顔をして笑っていたのだから。

 

舞台に立つ人間というと一概に"勝ち気な怖いもの知らず"というイメージを思い浮かべがちだが、彼はその属性ではないし彼自身もそれを自覚している。私も常に光り輝いている人より、どこが隙がある人を見る方が好きだ。ステージで輝く彼は勿論好きだけど、どちらかというと自信なさげに背中を丸めて何かと向き合って謙遜しながら遠慮がちに笑う、光と闇が見え隠れする彼の方が好きだ。

 

アイドルって意外と普通の人間だったりする。少なくとも私が知ってるアイドルは普通だし、"普通"や"優しさ"を取りこぼすことなくこちら側に伝えてくれる、そういう人だ。だからこそ傷つきやすいとも思える。底抜けに明るいように見せかけて感受性の豊かさから来る傷つきやすさを持っていて、その傷つきやすさを誰かのために閉まっている。こんな風だから少々弱く見られがちかもしれないが、私は彼を本当に強い人だと思っている。

 

 

"彼の天性は人の思わくをはばかるほど弱くでき上がってはいない"

最近読んだ本に書いてあった。実在する人物に宛てた言葉ではないけれど、私は彼の天性をそういうものだと思っている。誰かの邪心があーだこーだ言って信念を崩そうとしても揺るがない何かが他にあるのだろう。私はそういう強さに心底憧れている。守りたいものをめげずに守り抜くことも、苦境に負けない芯のある人になることも、誰よりも努力して誰よりも自分を信じてあげることも、生きていく上で大切なことは全部彼に教えてもらった。アイドルとして出会った、遠い彼に。

 

好きなところ。人の痛みを理解しようとするその姿勢や、自分自身の痛みに揺られても決して痛みの価値観を押し付けない優しさ。パフォーマンス前に述べる言葉や見せる表情。勿論パフォーマンスも好き。これだけは誰にも負けたくないんだろうなっていう熱さが伝わるダンスも、届かせたい想いがちゃんと届くような歌声も。でもやっぱり一番好きなところは優しいところかな。当たり前だけど優しさって絶対にお金で買えない。そういう価値のあるものを沢山持っている、どこまでも無垢で誠実性の塊のようなグループの神童。まだまだ引き出しを隠しているのが本当に狡い、勝てない。

 

少し歳上の高校生のお兄さんが格好良く歌って踊っているという光景に酷く感動して私も未来に期待していたけれど、実際何処を探しても貴方のような人には出会えません。貴方が22歳になって私の環境が変わっても、貴方のような人には出会えません。だからもう少しだけ非現実のように思わせて、応援させてね。

 

 

優しいし、恐らく強い。「強くない」と言われても「ううん、強いよ」と言って味方でいたい。彼がこれから叶えていく夢のほんの欠片を見ることができたとしたら、その欠片でさえも支持したいし心から嬉しく思いたい。そして変わらず好きでいたいし、心配していたい。

 

おいしいご飯を食べて、素敵な夢を見て、やり甲斐があると思える仕事をして、常に日々が曇り無き煌めきで溢れていてほしい。

 

"若さの特権は、失敗が許されることだ"と誰かが言っていた。道を間違えたと思ったら引き返してまた新たな道を見つけてほしい。

 

何かに迷った時は、全てを信じてくれる5人の優しい戦友たちを信じてほしい。

 

もし耐え忍んで戦い抜かなければいけない時が来たとしても、その瞬間背負っている荷物を下ろしてもいいということを覚えておいてほしい。

 

描きたい未来を自由に描いてほしい。大きな会場でのライブとか、世界進出とか、大切な決断も。こちらサイドは勝手に応援させてもらっている立場なので、独りよがりの単なる願望で、彼の、彼の仲間の、夢への第一歩に繋がる可能性を裏切りたくない。何も気にせずやりたいことをのびのびとやって楽しそうに笑う顔をたまに見せてくれればそれでいい。その過程でもしくだらない悪意が目に映ったとしたら、そっとその綺麗な瞳を閉じてほしい。きっとそんなものだけで心を砕かれるほど弱い自分ではないことくらい、本人が一番分かっているだろうけど。

 

しがないファンの独り言ではあるけれどこうやって祈ることくらいは許してほしい。

 

なぜ祈るのかというと、私が貴方にいつもそうしてもらっているからだ。

 

生きにくい現代で身を削りながらも生き抜こうとする女の子や人々に、大いなる"生きやすさ"を与える偉大な貴方に毎日溢れんばかりの幸せをもらっているからだ。例えば、どうしようもないくらい苦しいことがあったとき貴方の笑った顔を見るとまだ大丈夫だと思うことができる、あの感じ。これは個人的な話だけど、去年色々な形の正義が試されたあの時期に、貴方が確かな正義として届けてくれた数本の動画とその中に映る元気そうな姿に本当に励まされました。今日は"おめでとう"と一緒に"いつもありがとう"を伝えたいな。救ってくれてありがとう。生活の一部に貴方を見る機会があるだけで勝手に救われています。

 

貴方にとっての正解や不正解を私は一生知ることができない。そもそもアイドルを応援する上で、正解を知ることに価値などない。真理など必要ない。きっとそれでいいのだと思う。私も、あなたも、お互い何も知らずに幸せになろう。もし何かを知らなければいけないその時が来たら、私は目一杯の「どちらでもいいよ」を伝えたい。

うん、別にどちらでもいい。なんでもいい。貴方が選んだその道も、貴方が選ばなかったその道も、私からしたらどうしても格好良く素敵に見えてしまうし、かけがえのない大事な一本道だ。

 

 

今日も可愛く格好良く世界中に愛されて「アイドルでよかった」なんて照れながら無邪気に笑ってね。本当に何度だって思うけれど、貴方には一生耐性がつかないし好きになって後悔したことが全くない。この人なら間違いないなって思わせてくれてありがとう。

 

きっと僕にも、いつかバチンとホームランを打つべき日が来る。そのときに「なるほど、実力があるんだな」って思われるためにも、1つのことだけじゃなく、全部できるようにしておきたいんです。

 

貴方が言っていた「バチンとホームランを打つべき日」は驚くほどきっとすぐ来るって、私は常にそう思っています。あの頃は手を伸ばせば触れられたのに、いつか手を伸ばしても一生届かないくらい存在が全国区になる日が必ず来る。今日という日に躓いても近いうちにそういう未来が必ず来る。だから絶対に大丈夫。"全部"という言葉に込められた膨大な責任感をなんでもない顔をして器用に背負うことも大事な使命なのかもしれないけれど、ありのままの貴方が一番素敵です。楽しそうに笑って真っ直ぐ進んでいたらそれだけで見つけてくれる大人がいる。だから大丈夫。

 

 

邪心や良心が複雑に混ざり合う、こちらには到底想像もつかないような難しい世界で日常を手放してでも生きてくれている貴方が、迷いの向こう側に諦める理由ではなく歯を食いしばってでも乗り越えたいと思える理由を見つけられれば私はそれだけで幸せだなって。

 

 

改めてお誕生日おめでとうございます。胸が高鳴って幸せな気持ちになって、無秩序な程この日を意識してしまう私は重症だと思う。中々厳しいご時世ではあるけれど、少しでも温かい形でお祝いできていたらいいな。

22歳の貴方はどんな景色を見て、どんな景色を見せてくれるのだろう。"あんな道を歩みたい""あんな場所に行きたい"踏ん張って足掻いて頑張る貴方の夢のひとつひとつが報われるよう、毎日願っています。

丈夫でいてくれるだけでいいんです。もし心の健康が欠けそうになったら築き上げてきた関係性と一番光っていた風景を思い出してね。何度だってやり直せるんだから。貴方もあの人も。

眩いほど煌めいていて奇跡みたいに可愛い、その唯一無二の笑顔が沢山生まれる年でありますように。溢れた穏やかな黄色い光と信じた愛の先で、傍にいる大好きな仲間と"親友"という形に変わった逞しくて強いお兄ちゃんと共に、心の底から幸せだと思える日常を安心して過ごせますように。

 

そして、どうかこれだけは___

 

 

 

 

 

 

「無邪気に笑ってくださいな いつまでも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ね、髙橋海人くん。

 

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